国語は、よく全ての教科の基礎になると言われますが、
国語は、人生の基礎であり、人間のアイデンティティを決定づけるものです。
小学生の国語でそこまで?と思う方がいるかもしれませんが、
そこまでどころか、それ以上かもしれません。
その理由については別項に譲りますが、
それほどのものであるという認識はしておいた方がいいと思います。
ところで国語を勉強するにあたり、
何かコツみたいなものがあるのではないかと考える人が多いようですが、
いかに読解力を培っていくかがコツというのか、大切なことだと思います。
読解力を培うためには、読解力というくらいですから、
まず読むことから始めなければいけないでしょう。
何を読むのか、それはもちろん文章です。
でもいきなり文章というと、つらくなりかねませんので、
できれば小学校に入学する以前から、
絵本などを使って読み聞かせから始めるのが無難かもしれません。
小学校以前から読み聞かせが習慣化していると、
小学校に入学しても、教科書にいち早く順応していけるはずです。
また読み聞かせが上手くいかなかった場合では、
漫画を使うという手もあります。
エッ?漫画!?と思う人もいるかもしれません。
でも漫画だって立派な読み物には違いありません。
また親子の会話も国語能力を高める効果が大きいです。
親子の会話の中から、子どもは自然といろんなものを学んでいきます。
だから、子どもに話しかけるときは、
できるだけ美しい言葉を使うよう心がけてくださいね。
例を挙げるなら、それこそ「美しい」や「かわいい」でもいいのです。
耳に心地よさをもたらすことができるような言葉を選んで会話をしてみてください。
蛇足的に書きますが、親子の会話が弾む場面というのは、
やはり夕食のときなのではないでしょうか。
であるのなら、テレビはご法度にしてくださいね。
さて話を戻しますが、国語で次に大切なのが書くことです。
子どもの書く力を培わせるには、やはり書くことを練習するしかありません。
ではどうやって練習するのか、一番効果的なのは親子の交換日記です。
おそらく子どもの書いてくる内容というのは、
最初のうちは文章の体を成していないようなものかもしれません。
しかし、それでも親御さんは、文章を構成するにあたっての5W1H、
または起承転結といった基本的なところはしっかり踏まえて書くようにしましょう。
交換日記は子どもの書く力を培うだけではなく、
親子の貴重なコミュニケーションにもなるので、
まさに一石二鳥の方法と言えるでしょう。